ダーツボードの部位の名称やソフトとハードの違い、設置方法等も合わせてご紹介!
2018.11.5ダーツ初心者
ダーツボードとはダーツを投げる的の事で、円を「SPIDER(スパイダー)」と呼ばれる線で20等分しており、外周にエリア毎の得点が表記されています。
また、この得点エリアの中に帯状の同心円が存在し、外側を「DOUBLE RING(ダブルリング)」、内側を「TRIPLE RING(トリプルリング)」と呼びます。
ここにダーツが入った場合、エリア毎に計算される得点がダブルリングの場合は2倍、トリプルリングの場合は3倍として計算され、それ以外のエリアは外周に表記された数字がそのまま点数となります。
ボード中央の二重円は「BULL(ブル)」と呼ばれ、基本的には二重円全体指しますが、地域やゲームによっては内側を「INNER BULL(インナーブル)」、外側は「OUTER BULL(アウターブル)」と呼ぶ事があります。
プレイするダーツ(ソフトハードorハードダーツ)やゲームによって二つのブルを一つとして使用したり、別々の得点エリアとして用いられる場合があります。
ブルは50点として計算されますが、別々のエリアとして使用する場合は内側のみを50点、外側は25点として計算します。
ソフトダーツボード
ソフトダーツボード(ソフトボード)は、文字通りソフトダーツ専用のダーツボードでダーツバーやダーツショップに置いてあるダーツマシンもソフトボードになります。
ソフトボードはスパイダーで区切られたエリア一つ一つに、セグメントと呼ばれるパーツがはめ込まれています。セグメントはダーツが刺さる様に細かい穴が無数に開いており、更にスリ鉢状の加工を施す事でより刺さりやすいよう加工されているのが特徴です。
お店等に置かれているダーツマシンの場合、セグメント部分はパーツ単位で交換が出来るため、一部が破損してしまった場合はその部位だけを取り替える事もできます。
家庭用に販売されているソフトボードも基本的には業務用のダーツボードと同じ構造で出来ていますが、セグメントの交換に対応していない(メーカー側で保証していない)場合が多いので注意が必要です。
※分解する事でセグメントを取り外したりする事は出来ますが、保証の対象外になってしまう場合もありますので、まずはボードを購入したショップや、メーカーに問い合わせる事をオススメします。
そして、ソフトダーツボードの一番の特徴はやはり自動計算機能と言えます。
これは、ダーツが刺さった際に裏に敷かれたセンサーが衝撃を感知して反応する事で、得点を計算してくれる機能です。
この自動計算機能の登場により、初心者の方や「計算が苦手・面倒」という方でも自分の現在の得点やフィニッシュまでの残り点数が一目でわかるようになりました。
また、お店のマシン等では特定の条件を満たした際にモニターに現れる「アワード」という演出がゲームを盛り上げてくれる事から、ソフトダーツの登場はダーツが盛り上がる大きな要因となりました。
ハードダーツボード
ハードダーツボード(ハードボード)は、ハードダーツで用いられるダーツボードです。
ソフトダーツを使用する事も出来ますが、後述の理由により推奨されていません。
ハードボードはサイザル麻という植物繊維を原料して製造されており、公式サイズではソフトボードよりもプレイエリアが少し小さくなっています。
※英国公式サイズでは、ソフトボードは15.5インチ、ハードボードは13.2インチとなっています。
ただ、最近はご自宅での練習用にハードボードを使用するソフトダーツプレイヤーも増えてきています。
ダーツバー等で投げている時はあまり気にならないかもしれませんが、ソフトダーツはプラスチック同士がぶつかるため、かなり大きな音が鳴ります。
周りが寝静まった夜や、集合住宅では非常に難しいでしょう。
その点ハードダーツの場合は、圧縮されているとはいえ基が柔らかい麻の繊維なので、とても静かに針が刺さってくれます。
こういった背景を考慮してか、最近ではソフトボードと同じプレーエリアのハードボードも発売されています。
但し、ソフトダーツプレイヤーがハードボードで練習する際、そのままソフトダーツを投げてしまうと、ボードの寿命を大きく縮めてしまいます。
その理由はダーツ先端部分で、ハードダーツは細く尖った金属製のポイント(チップ)を使用しています。
それに対しソフトダーツは先端部分が丸く、ハードダーツ専用のポイントよりも太いため、ハードボードに刺さった際の穴が大きくなってしまいます。
そうなると麻の繊維が穴を修復しきれずに残ってしまい、結果としてボードの寿命を縮めてしまいますので、ハードボードにソフトダーツを使用される場合は、先端をコンバージョンポイント等でハードダーツ仕様にしてプレイされる事をオススメ致します。
ダーツボードの設置手順
ボードは、床面から173cmの高さにボードの中心が来るように設置します。
スローラインは、ボードの表面を垂直に床面に下し、間の距離を244cm(ハードダーツの場合は237cm)にします。
いずれも許容誤差はプラス・マイナス1.5cmとなっています。
なお、画像ではスローライン先端までの距離となっていますが、お店や大会のレギュレーションによってはスローラインの後端で計測する場合もありますので、事前にスタッフへご確認される事をオススメします。
ソフトダーツボードの設置例(ブラケットを使用)
- STEP1必要な工具を準備する
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ボードの設置に必要な道具を準備します。
・穴開け用具(錐など)
・ネジを回すドライバー
・距離を測る物 - STEP2距離を計測する
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設置する壁に、床から173cmの高さを測定します。(ここがダーツボードの中心位置になります)
その後、ブラケットの壁面用パーツ(野球のホームベースのような形)を、U字部分が上に来るようにネジ留めします。 - STEP3壁にブラケット、ダーツボードに丸型ブラケットを取り付ける
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ボード裏面の中心、ブラケットのディスク型パーツを取り付けます。
取付キット使用の時と違い、ここで取り付けるネジの頭がはみ出しているとボードを回転させる事が出来ませんので、しっかりと奥まで入れて下さい。 - STEP4丸いブラケットを壁用ブラケットのU字箇所へ取り付けて完成
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壁に取り付けたパーツに、ボード側に取り付けたディスクパーツを上からスライドさせるようにはめ込んで完成です。
※ご紹介している取り付け方法は一例です。ブラケットの利用ができないダーツボードもございます。